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タクシー運転手の働き方:給料の仕組み、勤務時間、1日の流れを徹底解説

タクシー業界は人手不足が続いていて、今後も多くの人材が必要になると考えられます。タクシー運転手は50代・60代からでも就職・転職が可能なため、シニア世代にとっても新しい職場の選択肢になるでしょう。

タクシー運転手の仕事に興味があるのなら、具体的な働き方や収入モデルについて把握しておくことがおすすめです。

本記事では、タクシー運転手の基本的な働き方と給料の仕組み、勤務時間などについて解説します。タクシー業界への就職・転職を検討しているのなら、ぜひ1日の仕事の流れ給与の仕組み勤務時間ごとのメリットやデメリットについて確認してみてください。

タクシー運転手の給料の
仕組みと報酬体系

タクシー運転手の給料の仕組みと報酬体系のイメージ

タクシー運転手には、複数の給料の仕組みと報酬体系があります。具体的にどのような形で給料が決まるのか確認し、収入の目安を立てるのも重要です。以下では、タクシー運転手における給料の仕組みと報酬体系について詳しく解説します。

A型賃金

A型賃金とは、「固定給」「歩合給」「賞与」で構成されている報酬体系です。基本となる固定給を軸に、仕事による貢献度などによって変動する歩合給が加わります。さらにボーナスや各種手当による賞与がプラスされるため、働き方次第では高収入を確保できる点が魅力です。

A型賃金における歩合給には、ノルマが設定されているケースがあります。ノルマを上回れば高収入を得られますが、逆にノルマが未達成だと固定給が減額となる可能性もある点に注意が必要です。

売上が伸びる月ばかりではないため、A型賃金による報酬体系で働く際には、収入が少なくなりすぎないように雇用契約書の内容をきちんと確認しておきましょう。

B型賃金

B型賃金とは、「完全歩合制」による報酬体系を指します。A型賃金のように固定給が存在しないため、売上の結果が給与にそのまま直結する点が特徴です。固定給がないため収入が不安定になりやすい一方で、売上が高まればその分得られる報酬はA型賃金の場合よりも多くなります。

シンプルな報酬体系であるため、仕事に対するモチベーションを上げやすい点もメリットになるでしょう。

高収入を目指せるB型賃金ですが、当然結果が伴わなければ収入を高めることはできません。売上の確保ができなければ、大きく収入が低下することも珍しくありません。

そのためタクシー運転手の仕事が未経験であったり、安定した報酬を毎月確保したいと考えていたりする場合には、まずA型賃金の契約で仕事の経験を積んでいく方法がおすすめです。

ある程度タクシー運転手としての実績を得てから、B型賃金の契約で働ける職場に転職すれば、安定して高収入を得やすくなるでしょう。

AB型賃金

AB型賃金とは、A型賃金とB型賃金の両方の特徴を備えた報酬体系です。A型賃金のように固定給が支給されつつ、同時にB型賃金のように歩合給が発生する収入モデルとなります。

B型賃金と異なるのは、歩合給の支払いタイミングが毎月ではないという点です。月々の歩合給は蓄積されていき、年に数回のペースで合算して支給されるケースが多いです。

歩合給を賞与として支給するイメージになるため、毎月の売上を向上させることでボーナスの金額を増やせる報酬体系だと言えます。歩合給に当たる金額は、A型賃金のケースよりも高く設定されていることが多いです。

そのため固定給で最低限の収入を確保しつつ、歩合制のメリットも活かして高収入を目指したい方に向いている収入モデルです。

一般的なAB型賃金のスタイルは上記で説明した通りですが、具体的な割合や歩合級の支払いタイミングなどは、タクシー会社によって変わります。そのため特定の会社の条件だけを見るのではなく、複数の案件を比較して高待遇の職場を探すのもポイントです。

平均年収例と年齢・経験による差

平均年収例と年齢・経験による差のイメージ

タクシー運転手の平均年収は、
一般社団法人 全国ハイヤー・タクシー連合会の調査にすると全国平均で年間420万円東京都では年間580万円です(令和5年度)

国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」では、全体の平均給与は460万円、正社員が530万円となっています。全体の平均給与で比較すると、タクシー運転手の平均年収は一般的な収入として十分なレベルだと言えるでしょう。

タクシー運転手は働き方次第で歩合給も得られるため、実力があれば平均年収を上回る可能性が高まります。平均年収のデータはあくまで目安として捉えて、収入を上げるスキルの習得や仕事の方法を学ぶことも働く際のポイントです。

タクシー運転手の年代別の平均年収に関しては、以下のようになります。

40~44歳の年収がもっとも高いのは、後に詳しく解説しますが夜勤で働ける体力・気力が充実しているかつ経験がある年齢層であることが関係していると考えられます。

その後年齢によって大きく収入が減少することはないため、タクシー運転手はシニア層でもしっかりと稼げる仕事だと言えるでしょう。

また、タクシー運転手の年収は、年齢だけでなく経験によっても差が出ます。先の解説通り歩合給が収入に大きく影響する可能性があるため、効率良く売上を高めるスキルを、実際の仕事経験のなかで身につけていくことが重要です。

常に高い売上を維持しているエースドライバーのなかには、年収1,000万円を超えているケースもあります。個々の経験やスキルによって年収が大きく変動する業界なので、働き方を工夫して収入アップを目指すのもおすすめです。

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タクシー運転手の勤務時間:日勤・夜勤・隔日勤務とは

タクシー運転手の勤務時間:日勤・夜勤・隔日勤務とはのイメージ

タクシー運転手は、多様な勤務時間のスタイルで働ける職業です。主に「日勤」「夜勤」「隔日勤務」などのスタイルがあり、自分の働きやすい形を選ぶことができます。以下では、タクシー運転手の勤務スタイルについて解説します。

日勤

タクシー運転手における日勤は、日中だけ働く勤務スタイルを指します。一般的な会社員と同じ時間帯が多く、1日8時間・休憩1時間が基本となります。実際に働く勤務時間帯はタクシー会社や雇用形態によって変わりますが、朝7〜8時から夕方の4〜5時くらいが目安になります。出勤時の会社員や日中に移動するユーザーなどが、日勤時の主な客層になるでしょう。

これまでサラリーマンとして働いてきて、50代・60代からタクシー運転手に転職した方などは、日勤であればライフスタイルを大きく変えずに仕事ができます。

夜勤

タクシー運転手は、夜勤での仕事も可能な職業です。夜勤の場合には夕方から仕事を開始し、早朝まで働くのが一般的です。具体的には夕方5〜6時ごろから車を出し、翌日の朝3時ごろまで仕事をします。途中休憩の際に仮眠を取り、睡眠を確保することも大切です。

夜勤の場合には深夜労働に対する割増賃金が適用されるため、日勤よりも収入を増やしやすいです。収入メインで働きたい場合には、夜勤をメインにして仕事をすることが考えられるでしょう。

隔日勤務

隔日勤務とは、「1日仕事をして、1日休む」という労働スタイルです。1日で2日分の労働時間を消費する形になるため、ある程度の体力が必要となります。勤務時間は16〜18時間程度が基本となり、日中から翌日の早朝まで丸1日中仕事をします。休憩時間は日勤・夜勤よりも長く、トータルで3時間程度取得することになります。

1日働いた後の休みを「明け番」と呼び、働いた分だけしっかりと休息を取ります。明け番に加えて通常の休みもあるため、隔日勤務の場合には月の稼働日数が少なくなるのが特徴です。一般的に隔日勤務の場合、月12〜13日程度の勤務日数になるでしょう。

勤務スタイルごとのメリット・デメリット

勤務スタイルごとのメリット・デメリットのイメージ

上記で紹介した各勤務スタイルには、それぞれメリットとデメリットがあります。メリットとデメリットを把握したうえで、自分に合った働き方を考えることが、タクシー運転手として成果を出すポイントです。以下では、勤務スタイルごとのメリット・デメリットについて解説します。

日勤のメリット・デメリット

日勤のメリットには、以下の要素が挙げられます。

  • 一般的な会社員と同じリズムで働ける
  • 家族との時間を作りやすい
  • 生活リズムが安定する
  • 泥酔したお客様とのトラブルなどに遭遇しにくい

など

朝起きて夕方・夜まで働くという基本的な勤務スタイルになるため、心身の健康を維持しやすい点がメリットになるでしょう。家族や友人とも時間を合わせやすくなることから、人間関係に良い影響を与える可能性もあります。

一方で、タクシー運転手の日勤には以下のデメリットがあります。

  • 長距離を移動するお客様に出会いにくい
  • 割増賃金がないため単価が安くなる
  • 渋滞の影響などによって移動に時間がかかることが多い

など

日中に働く場合、夜勤のように割増賃金が発生しません。電車などの交通機関も稼働しているため、タクシーを使って長距離移動をするお客様が比較的少なく、収入が低くなりやすい傾向にあります。特に歩合給の割合が多い働き方をしている場合、日勤だけでは高収入を得るのが難しくなるでしょう。

夜勤のメリット・デメリット

夜勤のメリット・デメリットのイメージ

夜勤のメリットには、以下のものが挙げられます。

  • 割増賃金によって収入が上がる
  • 終電後などにタクシーの需要が大きく高まる
  • 仕事開始までに時間の余裕がある

など

夜勤で働く際のもっとも大きなメリットは、収入面にあります。深夜帯の割増賃金によって、同じ労働時間でも収入は高くなります。終電を逃した人や夜に働いている人など、タクシーを必要としているお客様が多い時間帯に働ける点も、収入アップにつながる要因です。

一方で、夜勤で働く際には以下のデメリットに注意が必要です。

  • 体調管理が難しい
  • お客様とのトラブルに巻き込まれる可能性がある
  • 睡眠時間の確保が必須

など

深夜に働く場合、それ以外の時間を使ってしっかりと休息を取り、体調管理をしなければなりません。また、酔ったお客様とのトラブルに遭う可能性も高い点も、デメリットだと言えるでしょう。

隔日勤務のメリット・デメリット

隔日勤務のメリットには、以下の内容が挙げられます。

  • 休日が多い
  • 1回の仕事で大きく稼げるためモチベーションが高まりやすい

など

その他の働き方よりも休日が増えるため、自分の時間を作りやすい点は隔日勤務のメリットです。また、1回の仕事で大きく稼げるためモチベーションが上りやすく、効率良く収入を増やせることも魅力だと言えます。

隔日勤務のデメリットに関しては、以下のポイントに注意が必要です。

  • 長時間働くための体力や集中力が必要
  • 体調を崩す可能性が懸念される
  • 家族との時間が減ることもある

など

1日の半分以上働くことになるため、体力と気力を消費しやすい点は隔日勤務のデメリットになります。慣れていないと体調を崩し、月の労働時間が減ってしまうリスクもあるでしょう。

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タクシードライバーの1日の流れを徹底解説

タクシードライバーの1日の流れを徹底解説のイメージ

タクシー運転手の1日の流れは、一般的に以下のようになります。

  • 営業所に出勤して点呼を行う
  • 朝礼やアルコールチェック、管理者との打ち合わせをする
  • タクシーの清掃や整備を行う
  • 流し営業、予約の対応など、その日の勤務スタイルに合わせて仕事を開始する
  • 休憩を取ってトイレや食事を済ませる
  • 終業時刻に合わせて回送に変更して営業所に戻る
  • その日の売上金の納付や業務報告を行う
  • 帰宅して次の勤務に備える

上記の流れを日勤の場合には朝から夕方まで、夜勤の場合には夕方から早朝までの時間帯に行います。基本的に日勤と夜勤は、働く時間帯が異なるだけで仕事の流れは同じです。

一方で、隔日勤務の場合には、日勤・夜勤よりも長い時間働く必要があります。そのため上記の流れに加えて、休憩時間が多めに確保されたスケジュールをこなします。長時間労働に備えて、タイミングを見計らって仮眠を取るのが一般的です。仮眠は3時間程度の休憩時間を上手く利用し、まとめて取得するケースもあれば、複数回に分けて休む方法もあります。

隔日勤務の場合には翌日が休みになるため、どのように過ごして次の仕事に備えるべきなのか、自分なりのスタイルを確立しておくことが重要です。

シニアは自分のライフスタイルに合った収入モデルと勤務スタイルを選択しよう

シニアは自分のライフスタイルに合った収入モデルと勤務スタイルを選択しようのイメージ

タクシー運転手は今後も人手不足が続くと予想されるため、シニア世代の人材も重宝されるでしょう。50代・60代からタクシー運転手に挑戦することも可能なので、興味があるのならぜひ再就職・転職を考えてみるのもおすすめです。

タクシー運転手は複数の収入モデルと勤務スタイルがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。自分に合ったスタイルを選択することが、収入をアップさせつつ働きやすい環境を作ることにつながるでしょう。

この機会にタクシー運転手の収入モデルと勤務スタイルを確認し、もっとも自分に合う形を探してみてはいかがでしょうか。

後悔しない会社選びなら、シニアタクシーデビューに相談!

クシー運転手をすぐ辞めたとならない為に、シニアタクシーデビューに相談!のイメージ

タクシー運転手で間違った会社選びをしたく無い方は、「シニアタクシーデビュー」に相談しましょう。

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