いま女性のタクシー運転手が増えているワケとは!女性が本当に働きやすいのか?危険性は?
タクシー運転手といえば、男性をイメージする人は多いのではないでしょうか。実は近年、女性のタクシー運転手が増えています。
女性のタクシー運転手はお客様やタクシー会社から女性ならではの気遣いや配慮が評価されています。女性客の中には女性の運転手だと安心感を抱く人も多いのではないでしょうか。
本記事では、女性のタクシー運転手が増加している理由、女性にとってタクシー運転手が働きやすい理由などを解説します。
女性のタクシー運転手は増え続けている
全国ハイヤー・タクシー連合会 (全タク連)(出典1)の調査によると、女性のタクシー運転手は増加傾向にあります。運転者証交付数による令和6年3月末における女性乗務員数は1万1213人で、前年に比べて1540人増加したとのことです。また、運転者総数に占める構成比は前年と比べて0.6%ほど増加しています。
女性のタクシー運転手の年齢のボリュームゾーンは50~59歳となっています。この年代は子育てが落ち着き、セカンドキャリアを考える年代でもあります。融通が利きやすく、男女差なく働けるタクシー運転手は復職を考える女性からも注目されているのです。
女性のタクシー運転手の給与は最近大きく改善
女性のタクシー運転手の給与は年々アップしている傾向にあります。全国ハイヤー・タクシー連合会 (全タク連)「令和5年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況」(出典1)によると、平成26年における1カ月の平均給与は21万5800円でした。令和5年には32万8300円となっています。約10年の間に約10万円も給与がアップしています。
タクシー運転手について給与面で不安を抱いている人も少なからず存在しますが、近年はタクシー運転手の需要の拡大とともに給与も上がっています。
出典1:全国ハイヤー・タクシー連合会 (全タク連)「令和5年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況」
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女性のタクシー運転手が増えている理由
女性も男性同様に働くようになった今、働く女性の中にはトラックなどを含む運転手を選択する人も多いです。 こうした中でも、タクシー運転手として働くことを決める女性は増えています。ここでは、女性のタクシー運転手が増えている理由を解説します。
タクシー会社が女性の働きやすい環境を整えている
タクシー運転手の需要の拡大とともに、多くのタクシー会社が女性にとって働きやすい環境を整えています。
例えば、カーナビ、ドラレコ、防犯カメラをタクシーに完備しているタクシー会社もあります。また、ドライバーへの危害防止のためにタクシー内の後部座席と運転席の間に防犯仕切り版を設置しているタクシー会社もあります。
現代の日本では女性の方が男性よりも家族の生活に左右されやすい傾向にありますが、タクシー会社の多くが働く女性に配慮しています。例えば、女性専用の施設・寮、女性専用の更衣室・仮眠室が整備されていたりします。 その他にも、育児休暇の充実化に力を入れている会社や託児所・保育所を完備している会社もあります。(出典1)
タクシー会社の多くがシフト制を採用していますが、従業員からの休み希望を快く受け入れている会社も多くあります。
出典1: タクシー業界まるわかりHANDBOOK
時間の融通が利くので、子育てや介護などの時間を確保しやすい
タクシー運転手は昼日勤や夜勤など働く時間を自分で選べます。昼日勤であれば1カ月の乗務回数は平均22回ほどで一般的なサラリーマンのような働き方になります。子どもが学校に行っている間や高齢の家族が福祉施設の利用中に働き、夕方に仕事を終えて帰宅します。
夜勤は夕方から深夜までの乗務になります。給与は深夜料金で割り増しさせるため、効率よく稼げます。子どもが独立したあとに老後資金を短期間で貯めたい人、夫が家にいる時間帯に働きたい人にも向いています。
さらに、タクシー運転手はシフト変更を比較的行いやすく、子どものイベントなどに合わせて、シフトを変更することも可能です。
仕事の引き継ぎなどで残業が発生しない
タクシー運転手は基本的に一人で仕事をするため、仕事の引き継ぎを行うことはありません。また、事務職などであれば周囲が残業をしているために帰りにくいと感じることもありますが、タクシー運転手はこうしたことはないといえます。
ただし、勤務終了の間近で渋滞に巻き込まれたり、お客様から勤務時間を超えるような距離の場所までの運転をお願いされたりしたら残業が発生します。
女性客にとって安心できる
女性客の中にはタクシー運転手といえども車内で見知らぬ人と一緒になることに恐怖心や不安を抱く人も少なからずいます。タクシー運転手が女性の場合、男性と閉鎖された空間で二人きりになることに苦手意識を感じている女性も安心して乗車できます。
また、お年寄りの中には女性ならではの気遣いや配慮、柔らかい物腰に安心感を抱く人もいます。
女性のおもてなしの能力が評価されてきた
タクシー運転手として働いている女性の中には介護職や販売職などの経験者も多いです。こうしたことから、女性のタクシー運転手はお客様への対応も高く評価されています。
例えば、介護職経験者であれば高齢のお客様への対応やサポートもしっかり行えます。また、販売職経験者であれば幅広い世代の接客に慣れているため、どのようなお客様にも気持ちのよい対応ができます。
タクシー運転手が女性にとって働きやすい理由
女性も働くことが主流の社会といえるものの、家庭と仕事の両立は容易でないことも多いです。そうした中で、タクシー運転手は女性にとっても働きやすいといわれています。ここでは、タクシー運転手が女性にとって働きやすい理由を解説します。
シフトの調整がやりやすく、子供の行事に合わせて有給が使える
タクシー運転手はシフトの調整を他の職業と比べて行いやすいです。子どもの行事を理由にシフト変更したり、有給を消化したりできます。
また、隔日勤務(勤務、明け休、休日を組み合わせた勤務形態)であれば、月の半分以上が実質休日になります。
男女関係なく、頑張った分だけ給料に反映される
多くの企業において男女間における賃金格差はなくなりつつあるものの、地方部では女性はサポート職にまわされ、給料は低めに設定されることもあります。しかし、タクシー運転手は基本的に個人プレーで、男女で役割が分けられることもないため、性別に関係なく、自分しだいで給料を上げることが可能です。
給料が安いことや努力が評価されにくいことに不満を感じている人も、タクシー運転手であればこうしたストレスを抱えずに働けるでしょう。
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タクシー運転手が女性にとって危険というわけではない
タクシー運転手として働くことを検討している女性の中には、お客様と車内でふたりきりになることに不安を抱いている人もいます。しかし、自社に在籍するタクシー運転手を守る環境を整えているタクシー会社は多く、タクシー運転手の仕事は女性にとって危険というわけではありません。
例えば、タクシー内で酔っ払ったお客様に絡まれることを懸念する女性もいますが、多くのタクシーには防犯カメラが設置されています。車内に通報システムを導入しているタクシー会社もあります。さらに、タクシー会社によっては、タクシーの車内にGPS装置を設置しています。
お客様の言動に異変が見られる場合、配車センターにアラートを通知します。正確な位置情報を配車センターで把握し、タクシー運転手の安全性確保のために早急に動くことができます。
お客様とのトラブルが不安な女性は防犯対策をしっかりと行っているタクシー会社で働くことをおすすめします。なお、面接時や応募時などに防犯設備について質問することは問題ありません。
車内の防犯設備の設置率が向上
近年、タクシーの防犯設備の設置率は向上しており、タクシー会社の多くが運転手の安全を守ることに務めています。
全国ハイヤー・タクシー連合会 (全タク連)の「各県協会別タクシー防犯仕切板の設置状況(令和6年3月末現在)」(出典1)によると、タクシー防犯仕切板を設置しているタクシー会社は東京都では93.3%、神奈川県では92.7%、兵庫県では 93.6%となっています。また、埼玉県や千葉県では80%を超えています。ただし、地方については防犯仕切板を設置していないタクシーが半数に満たない地域もあります。
また、同連合会による「ドライブレコーダー導入状況」(出典2) では、ほとんどの都道府県において導入状況が80%を超えています。東京都や神奈川県では99%以上の導入率となっています。また、地方においてもドライブレコーダーを導入しているタクシー会社の方が多いため、心配な人はドライブレコーダーの有無を働くタクシー会社を選ぶ際の基準の1つにしてもよいでしょう。
出典1:全国ハイヤー・タクシー連合会 (全タク連)「各県協会別タクシー防犯仕切板の設置状況(令和6年3月末現在)」
出典2:全国ハイヤー・タクシー連合会 (全タク連)「ドライブレコーダー導入状況」
タクシー強盗に遭う確率は0.026%【2024年最新】
車内の防犯設備の設置率の向上に加えて、警察から講習や防犯訓練を受けており、万一のトラブルの際の対策をきちんと講じています。
その成果もあり、年々タクシー強盗の件数は減少しており
2023年(令和5年)におけるタクシー強盗の件数は56件と、2022年の71件を下回りました。
2022年のタクシー運転手は21万4000人ですので、運転手1人がタクシー強盗に会う確率は0.026%とほぼ発生しない安全な職場になっています。(出典1)
出典1:令和5年の刑法犯に関する統計資料
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